埼玉県志木市で小中一貫教育と称し、義務教育学校化で9年間!?3つの学校を一つにまとめようとしている
このままでは3つの学校が2つ減り、1つ統合になってしまいます。市内の他の小学校、中学校も改変しようとしています。
よく考えてみると、児童・生徒数が増える学校を作れば、教員の目が行き届かなくなることになりますす。教育の質は明らかに落ちます。
大きな学園・マンモス学校として3校を1つに合併するということは、クラス人数も定員上限(35名)に増えることが計算上あるでしょう。現在24~27人前後のクラスは、35人学級になれば当然先生と生徒への距離は離れます。学校ごとに環境がことなり個性や校風により色々な生徒を育んでいる現状から、クラス数、学年数も増えて大きな学校になると個性はつぶされやすくなり、平均的・統一した生徒が増えることになります。※学園、マンモス学校に行きたい家庭は私立へ通わせるという選択肢もあります。
(大企業に置き換えるとわかりやすく、多くの大企業の社員はなかなか個人的な意見を出しにくいことがよくあります)
志木市、教育委員会、市議員まで義務教育学校にすれば「中一ギャップ」が改善するという理由・説明をしていることに疑問を感じます。
中一ギャップは、行政が話題をそらすためのツールではないでしょうか。「中一ギャップ」はあって当たり前です。入学、卒業、環境の変化、節目が子供を大きく成長させます。高校、大学、社会人、ギャップを経験しないまま社会に出ることなんてありえませんので、何事も経験です。
※教育に詳しい先生に確認したところ、中一ギャップに科学的な根拠はないと教えていただきました。
9年制になったマンモス学校では、現在の6年制でメリットがある4,5,6年生としての高学年へむけて成長・リーダーシップが高まる時期が奪われます。7、8、9年生がいるのですからぬくぬくと惰性で生活することができます。
小学校の卒業式、中学生の入学式が奪われた生徒はどのように育つのでしょうか。
マンモス学校では、体の大きな9年生と幼稚園・保育園を卒園したばかりの1年生を同じ学校にすること自体無理があります。生徒にも、先生にも、地域にも現在の志木市には公立のマンモス学校は不要です。
志木市、埼玉県、国が様々な手法で学校教育を教育環境を奪おうとしていることに気づいてください。志木市の学校の数を減らせば管理する国、県、自治体、教育委員会は楽になるのでしょう。校長先生も削減するし、PTAも減らせるし、命令系統を一気に1/3へ減らせることになります。各学校にいる3人の一生懸命学校を守ってくれている教頭先生は一体どのようになるのでしょう。
市は教育の質を高めると言っていますが、統廃合が必要なほど過疎化はおきていないのに統廃合を進めているのが実態です。教員のコストカット、複合施設導入や補助金・交付金が目的になってしまっているのではないかと疑ってしまいます。
ひとつの学校で9年制、環境が固定化される義務教育学校化は子ども達への影響がとても大きいものです。計画の先送り、見直しを市へお願いしていきましょう。