義務教育学校の建設工事 入札が2回目も不調 さいたま市 28年開校の日程に影響 「当初の予定、相当に厳しい状況」 背景に資材の高騰や建設現場の人手不足か


記事引用元:
https://news.yahoo.co.jp/articles/88deabe3c266611ab19cec7a684941ac7ce81ba4
埼玉県さいたま市が南区のJR武蔵浦和駅周辺に設置を計画する義務教育学校の建設事業で、新校舎建設工事の2回目の入札が不調となったことが5月29日、分かった。入札不調を受けて、市教育委員会の竹居秀子教育長は「当初予定していた2028年4月の開校が相当に厳しい状況となったことについて、重く受け止めています」とコメントを出した。 楽しかったよ、ありがとう…さいたま・沼影市民プールでお別れイベント【写真2枚】
市契約課によると、新校舎の建設工事は一般競争入札で、4月23日~5月8日に予定価格163億4600万円で募集。2社から参加申請の申し出があったが、いずれも29日の開札前に辞退した。電子入札システムのため、辞退理由は分からないとしている。 近年、大型工事を巡って全国の自治体で入札不調が相次いでいる。背景には、建築資材の高騰や建設現場の人手不足などがあるとみられる。 同校の1回目の入札は2月に予定価格148億6100万円で募集したが、参加者がいなかった。開校スケジュールに間に合わせるため、市は4月中旬に再公告。適用単価を更新した結果、予定価格は1割近く上昇した。 武蔵浦和駅周辺地区は児童や生徒の増加が続き、学校規模に課題を抱える。設置を進める義務教育学校は、沼影公園と沼影小学校の土地を一体的に活用して新校舎を建築し、浦和大里小学校と内谷中学校を合わせた3校舎で一つの学校とする構想。竹居教育長は「関係部局と連携して、入札不調に至った要因や関係地区の教育環境への影響などを速やかに整理し、対応策を検討する」とした。